絶対にヤンバルクイナを見れる場所「クイナの森」で学んだこと

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みなさん、ヤンバルクイナという鳥をご存知でしょうか。世界には、ダチョウやペンギンなど、飛べない種類の鳥がいますが、ヤンバルクイナもそのひとつ。世界自然遺産に登録されたヤンバルの自然にのみ生息する絶滅危惧種の鳥です。今回は、必ずヤンバルクイナに出会える施設「クイナの森」に行ってきたのでその魅力についてご紹介します。

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アクセス

ヤンバルクイナ生態展示学習施設「クイナの森」は沖縄県国頭村安田(あだ)という地域にあります。那覇空港からだと車で2時間以上はみといたほうがいいです。北部ヤンバルの森の中です。

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ヤンバルクイナ生態展示学習施設 · 〒905-1503 沖縄県国頭郡国頭村安田1477−35
★★★★★ · 動物学博物館

施設の場所は東海岸にありますが、西海岸を経由して行くことをおススメします。58号線をひたすら北上して、辺士名(へんとな)を過ぎたら、与那川の河口から2号線を通るルートのほうが、海岸線が気持ちよく、道もシンプルなのでおススメです。東側は山道が多く、運転に神経を使います。距離的には若干短いですが、時間は変わりません。

とび出し注意!ヤンバルクイナ

2号線に入ってしばらく進むと、生き物注意の看板を良く見かけるようになります。さらに山を登って森深くへ行くと、ヤンバルクイナ注意の看板が至る所に掲げられています。絶滅危惧種ということもあり、地元の方々が一生懸命、注意喚起してくれてているのでしょう。それだけ交通事故による被害が多いということですね。

2号線をしばらく行くと、70号線にぶつかります。辺戸岬方面(左)と、東村方面(右)に分かれるので、辺戸岬方面(左)へ進みます。この分岐点に「 ヤンバルクイナ生態展示学習施設  クイナパークゴルフ場」の看板が出ていますので、あとは道なりに行けば入口の看板が出てきます。

料金

施設の駐車場までかなりの距離があり、ゴルフ場を横目に進んでいくと、 ヤンバルクイナ生態展示学習施設に到着します。中で受付を済ませて、見学料金を支払いましょう。

大人:500円
子供:200円

ちょっとしたお土産コーナーもあるので帰りにじっくり見るのもいいです。

受付を済ませ、いざ施設の中へ

受付で料金を支払いチケットをもらいます。ヤンバルクイナのいる「クイナの森」は別の建物になっています。

パークゴルフ場を横目に進んでいくと、大きなヤンバルクイナの絵が見えてきました。

ヤンバルクイナのオブジェもあり子供たちがはしゃいでいます。

クイナの森

いよいよヤンバルクイナとご対面。「クイナの森」に入ると、まず目に留まるのは数々の資料の展示物。そこにヤンバルクイナの生態系やヤンバルの森に関する様々な情報を得ることができます。

クータとご対面

奥へ進むと、そこは動物園のようにアクリルで区切られた小さな森が現れ、そこに1羽のヤンバルクイナ( クー太 )が飼われています。

ヤンバルクイナのクータ

人慣れしているようで、近づいても逃げることがなく、むしろカメラを向けると近づいてきてくれます。

案内スタッフの話によると、野生のヤンバルクイナはとても用心深く臆病なので、人前に表れることはめったになく、人の気配を感じただけですぐに逃げてしまうそうです。

なので、こんなに間近でヤンバルクイナを見ることができるのは世界でもここ「クイナの森」だけらしいです。

運がいいと餌あげの時間と重なって、 クー太 の食事姿が見ることができるようです。

最後に

いかがでしたでしょうか。2021年世界自然遺産に登録されたやんばる地域。世界中探しても、この地域だけにしか生息していない飛べない鳥「ヤンバルクイナ」。その歴史は意外と浅く、1981年に新種登録がされたばかりなんだそうです。

発見当時、1800羽とされていた個体数は年々減少し、2006年には700羽まで減少したことがあるそうです。皮肉なことに、ハブ対策として持ち込まれたマングースがヤンバルクイナを捕食することで数が激減したとか。今ではマングースの捕獲事業や、マングース北上防止柵の設置が奏功し、マングースによる被害はかなり減ってきたようです。

数が激減した理由はマングースだけではありません。人間による交通事故が近年後を絶たないそうです。3月から7月にかけての繁殖期になると、親鳥がヒナに餌を与えるために、活動が活発になります。道路の側溝などには餌となるミミズやカタツムリが多く、道路の近くまできて捕食するのだそうです。

実際に、私たちも帰り際に目の前の道路を横切るヤンバルクイナを目撃しました。

それ以外にも、飼い犬や猫をやんばるの山に放し、それが野生化してヤンバルクイナを襲う事例が増えてきているそうです。

現在では、地元の保全活動をされている方々の努力の甲斐あって1500羽まで回復してきているといいます。ここでは、クー太に会うだけでなく、やんばるの森に関する環境のことや、現在抱えている問題や取り組みについて、ここでしか聞くことができない現状についての詳しい話を聞くことができます。

沖縄県北部のやんばる地域(国頭村、大宜味村、東村)へ行く際は車の運転には十分注意するよう心掛けていただければと思います!特にバイクによるツーリング事故が近年大きな問題になっていますので、このブログを読んでくれた方々が、少しでもやんばるの森を守っていくために、少しの優しさと自然への思いやりの心を持って行動していただけたらと思います。

安田くいなふれあい公園
開館時間:9:00~17:00
休館日:毎週水曜日(水曜日が祝祭日の場合は木曜日)
住所:〒905-1503 沖縄県国頭郡国頭村安田1477-35
電話:0980-41-7788

やんばるの魅力について、関連記事は以下をご覧ください。

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