新規就農支援講座 沖縄県農業共済制度の仕組みとメリット、JAとの違い?について(収入保険)

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みなさん、沖縄県農業共済組合ってご存知でしょうか。簡単に言うと、「農業経営を守るという農家の相互扶助を基本とした共済保険」を扱う組織です。JAとは別の組織で、それぞれ農業に関する法律や事業実施主体が異なります。

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NOSAI沖縄で行う事業の種類

6つの共済制度と、収入保険が主な事業になります。

引用:https://nosai-okinawa.jp/

JAとの違いは?

JAとはまったくの別組織です。農業に関連する組合という位置づけとしては同じですが、事業実施主体 がことなります。

引用:https://nosai-okinawa.jp/

農業保険法とは?

農業共済とは、農家が掛金を出し合って共同準備財産を作り、災害による損害が発生したとき共済金の支払いを受け、農業経営を守るという農家の相互扶助を基本とした共済保険の制度です。

 結い、ユイマールなど、農村では昔から共同作業や労働力の交換が行われ、困ったときには助け合い、凶作などに備えて食べ物を備蓄しておく習慣がありました。自然災害への不安に常にさらされていた農家の知恵が生み出したむらの制度です。農業共済は、そんな農家の「助け合い」を基礎に近代的な共済保険の仕組みを取り入れて組み立てられたものです。

 農家が掛金を出し合い共同財産を積み立て、災害を受けた農家は、その共同の財産から共済金を受け取るという仕組みです。

 農業は食料を安定供給するとともに、国土、環境を守るという幅広い役割を果たしていることから、農業共済は国の災害対策の基幹、政策保険として、「農業災害補償法」に基づき実施されていました。
平成30 年4 月からは、農業者の減少・高齢化、保険ニーズの多様化など時代の変化を踏まえ、農業者へのサービスの向上及び効率的な事業執行による農業者の負担軽減の観点から、見直しが行われ「農業保険法」に改正されました。

農業共済制度とは?

品目ごとに、自然災害などによる収穫量の減少などの損失を補てんする制度のことです。
農業者が掛金を出し合って、被害を受けた場合に共済金を支払う共済制度のことです。

農業共済制度の特色
  • 全ての農業者が対象です。         
  • 事業実施が法律で定められています。
  • 掛金や事務費について国の負担があります。 
  • 損害防止活動を実施しています。
引用:https://nosai-okinawa.jp/

収入保険制度

品目の枠にとらわれずに、自然災害や価格低下など農業者の経営努力では避けられない収入減少を広く補てんする制度です。農業経営者ごとの収入全体を見て総合的に補償する保険制度のこと。

収入保険制度の特色
  • 青色申告を行っている農業者が対象です。
  • 実施主体はNOSAI 全国連で、窓口はNOSAI 沖縄が担当します。
  • 保険料と積立金、事務費について国の負担があります。
  • 損害の発生から保険金支払いまでの間に、無利子のつなぎ融資があります。
引用:https://nosai-okinawa.jp/

おわりに

いかがでしたでしょうか。沖縄で農業するにあたって、避けて通れないのは「台風」です。数年に一度、超大型の台風が襲来すると、ビニールハウスはもちろん、露地栽培の作物まで、甚大なダメージを受けてしまいます。

せっかく育てた作物が、1度の台風でダメになってしまうと、農家さんは食べていけません。そんな有事の際に収入を補填してくれる制度があるというのは、農家さんにとっても強い味方なんだと思います。

夏場に収穫期を迎える果樹(マンゴー、パイナップルなど)は、特に台風の影響を受けやすいため、それぞれの農家さんが独自の対策をしていますが、それでも自然相手では太刀打ちできないことが多いので、各共済の制度や、収入保険の重要性について学ぶことができました。

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