この記事はこんな人におすすめ!
・コヘンルーダってどんな植物か知りたい
・コヘンルーダの効能を知りたい
・コヘンルーダの副作用があれば知りたい
・効果的な摂取方法について知りたい
・コヘンルーダのハーブティーの作り方を知りたい!
ハイサーイ!4月は沖縄で各地のビーチが順次海開きですね。3月でも晴れた日の昼間なら足をつけると気持ちよく感じるくらいです。
今回ご紹介するのは、沖縄では昔からイシャナカシグサ(医者泣かせ草)と親しまれている「コヘンルーダ」の育て方と魅力、効能、副作用についてです。先日、知り合いから「イシャナカシグサって面白い名前の優れた薬草が沖縄にあるよ!確か正式名称はコヘンルーダっていったかな」という話を聞きました。早速、調べてみたところ、沖縄本島でいくつかのハーブ園が育てているではありませんか。たまたま訪れた東村のつつじ祭りで、コヘンルーダの苗を見つけたので購入して育て中です。
コヘンルーダは、昔から沖縄本島北部に自生し、沖縄一の薬草と言われてきました。泡盛などに漬け、薬用酒として利用された他、肩こりや腰痛などの湿布に使われていたそうです。防虫作用があります。乾燥してキッチンに吊るすとハエ除けに、庭に植えると虫除けになります。
成分的には世界一の薬草と言われ、八種類の特殊成分(アルカノイド)が相乗効果を発揮しますが、コヘンルーダのように八種類もの特殊成分(アルカノイド)がある植物はめったにないそうです。
コヘンルーダ詳細
原産 : 地中海沿岸 科 : ミカン(Rutaceae) 属 : ヘンルーダ/ルタ(Ruta) 種 : コヘンルーダ(chalepensis) 別名 : フリンジ・ルー(fringed rue) 花言葉 : 「悔恨」「軽蔑」「安らぎ」「あなたを軽蔑する」 薬効 : 解毒、かぜ、吐下し、神経痛、リウマチ、痙攣 眩暈 湿疹 しゃっくり 【使用上の注意】 同属のヘンルーダで妊婦禁(溶血性)、皮膚炎(葉や茎の汁)の報告あり。
効能
その効能は、風邪、神経痛、リウマチ、解毒、、などなど、これだけ見るとハーブ界の別府温泉ですね。
個人的には乾燥させた葉っぱでハーブティーに混ぜるのがおススメです。生の葉っぱでも良いのですが、生葉は香りが強すぎるという人が多いです。他のハーブティーに少し加えて好きなハーブティーを自分流にアレンジしてみるのもいいですね。自分はよく他のハーブとブレンドして飲んでいます。レモングラスや、モリンガ、緑茶なんかともよく合います。コヘンルーダの香りがとても強く主張してくるため、入れすぎると他の香りをすべて消し去ってしまいますので入れすぎ注意です。
コヘンルーダの特徴
- 葉には柑橘類や山椒を思わせる独特な香りがある(好きな人はたまらない、嫌いな人はとことんダメな香り)
- 自生地では伝統医学として熱や炎症等に対する薬草として利用されている
- 細く裂ける葉の形が独特な透け感を生み出してレースの様な装飾性がある
- 花壇の縁等を彩る観葉植物としても魅力的
- 栄養が乏しい土壌や乾燥に強く、環境が合えば放ったらかしでも育つほど強い
コヘンルーダの栽培
コヘンルーダは挿し木やこぼれ種で増やす事が出来ます。育てる際は夏の暑さや冬の寒さに強く基本的に丈夫ですが、ジメジメとした過湿を苦手にしているため、土質には注意が必要でしょう。また株は寿命が5年程度のため定期的に挿し木や種で増やしておきましょう。
コヘンルーダの育て方
コヘンルーダは直射日光が6時間以上当たる日向で最もよく成長して沢山の花を咲かせ、3時間から5時間の半日影迄で育てられます。
コヘンルーダは夏の暑さに耐えますが、ジメジメとした過湿を苦手にしています。 過湿を防ぐために土の排水性を高めておき、鉢植えで育てている場合は長雨の当たらない場所に避難させると安心でしょう。また、耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
コヘンルーダは通気性がよく適度に肥沃な土壌を好み、乾燥に強く栄養の少ない土壌にも適応します。植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて通気性を高めるパーライトや軽石等を入れ、肥沃さを高める堆肥等の改良用土を入れて土壌を改善するといいでしょう。
水やりの仕方
コヘンルーダを地植えしている場合は一度根付くと水やりは基本的に不要で降水のみで育てられます。
鉢植えで育てている場合や降水がなく乾燥が続く場合等は、土の表面もしくは表層が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
コヘンルーダは栄養の乏しい土壌でも問題なく育ち肥料は基本的に必要としません。肥料は必要に応じて植付け時もしくは春に一度だけ与えるいいでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。コヘンルーダは沖縄では基本的に放置していても一年中枯れることなく育ってくれる多年草の植物です。夏の暑さにも耐えますが、冬の寒さにも耐えることができる強さを持っています。生命力がとても強い == 世界一の薬草 と言われる理由かもしれませんね。
香りも独特です。自分は好きですが、嫌いな人はとことん嫌いな匂いを放つ植物なので、家族とは要相談です。
長寿の島と言われる沖縄の島々には、長年にわたって服用されてきた様々な薬草が存在します。「長命草」なんていう植物もあるくらいです。「おばあちゃんの知恵袋」ではありませんが、昔から伝わる薬草というのは、しっかりと効能があるからこそ長い年月を経ても今に伝わっているのだと思います。
沖縄に来る際には、長寿食の沖縄料理や、沖縄ならではの薬草をハーブティーで味わってみてはいかがでしょうか。
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