この記事はこんな人におすすめ!
・混合ガソリンの作り方について知りたい
・刈払機(草刈り機)で使う燃料(混合ガソリン)について知りたい
・混合ガソリンを自作するメリットについて知りたい
・混合ガソリンを自作する上での注意点を知りたい
ハイサーイ!今回は混合ガソリンの作り方について解説します!
混合ガソリンはホームセンターなどでも販売されています。刈払機(草刈り機)や耕運機などの農機や、チェーンソーなどに幅広く使用されています。
実はこの混合ガソリン、ガソリンとオイルを混ぜて自作することでメリットがあります。自作したほうが、安く作れます。
今回の記事では混合ガソリンについて自分が営農講座で教えてもらったことを紹介します。
この記事でわかること
・混合ガソリンの作り方について
・なぜ混合ガソリンが必要か?
・混合ガソリンを自作するメリットについて
・混合ガソリンの配合比率について
・混合ガソリンの購入方法について
自分は営農講座を受けるまで混合ガソリンについて全く知識がありませんでした。
混合ガソリンをどうやって作ればよいのかわからない方も多いと思いますので、混合ガソリンの詳しい説明と、自作の方法や注意点についてご紹介します。
お使いになっている刈払機やチェーンソーの動力が2サイクルエンジンならば、燃料となる混合ガソリンは、ガソリンとオイルを混ぜて簡単に自作が可能です。燃料からこだわることでエンジンの負担を減らし、より快適に使用できるようになります。何より、燃料費を節約できます。
混合ガソリンとは
車のエンジンには、ガソリン、と潤滑油の役目をするエンジンオイルが別々に入れられています。
混合ガソリンとは、この2つを混ぜ合わせた燃料のことです。スクーターを所有している人は、スクーターをイメージしてください。
混合ガソリンは耕運機をはじめ、刈払機やチェーンソーなどに幅広く使われています。
配合の割合は「25:1」や「30:1」「40:1」「50:1」などさまざまなものがあり、その割合は使用する機器により異なります。では、なぜガソリンとエンジンオイルを混ぜる必要があるのでしょうか?
なぜ混ぜる必要があるの?
エンジンの種類によって、混合ガソリンを使うか、ガソリンとエンジンオイルを別々に注入するかは変わります。2サイクルエンジンと4サイクルエンジンの違いです。混合ガソリンは主に2サイクルエンジンに使用されます。なぜ2サイクルエンジンには混合ガソリンが使われるのでしょうか。
2サイクルと4サイクルエンジンの仕組み
2サイクルエンジンは、「吸気と圧縮」「爆発と排気」のそれぞれが同時に行われる2工程で動力を生み出します。2サイクルエンジンはシリンダー内にバルブを持っていないため、ガソリンの燃料気体と空気が混ざった混合気が、クランクケース内まで送り込まれます。
それに対し4サイクルエンジンは、「吸気」「圧縮」「爆発」「排気」の4工程を繰り返しています。
それぞれの部品をスムーズに動かすためには、潤滑油として、4サイクルエンジンではエンジンオイルが必要不可欠です。
混合ガソリンを使うときの注意点
エンジンオイルは、ガソリンに比べて燃えにくいためにエンジン内部の潤滑剤としての役割を果たしますが、燃えカスが残るという問題があります。
残った燃えカスは、詰まりの原因となったり、点火プラグのつきを悪くしたりと、周辺の部品に影響を及ぼすことがあります。
オイルの配合比率が高くなればなるほど、エンジン周辺に燃えカスが残り不調の原因となります。
逆にオイルの配合比率を低くすると、潤滑効果が薄れ、焼きつきなどの重大な故障につながります。
これらのデメリットは、絶妙な配合比率にすることで解決可能です。
混合ガソリンの作り方
ホームセンターでは農機用の混合油が普通に販売されています。専用の缶入りで保管しやすく、手軽に扱えるので、コストはかかりますが、購入しても何の問題もありません。
しかし、混合油はかんたんに自作可能なんです。自作することでいくつかメリットがあります。
混合ガソリンを自作することのメリット
・コスト削減
・使用する農機に合わせて配合割合を自由に調節できる
コスト削減のメリットはもちろん、実は農機に合わせた配合の調整が後々になって重要な役割を果たしてきます。例えば、農機を長年使っていると、機器独特のクセが出てきたりします。調子が悪くなってきたりすると、配合割合を変えて、エンジンの掛かりを良くするなんて裏技もできるようになるのです!
混合油を自作する方法
準備するもの
・ガソリン
・携行缶
・2サイクルエンジンオイル
・混合容器
・軍手(耐油手袋があれば、なお良し)
・燃料ポンプ
混合ガソリンはガソリンとエンジンオイルを混ぜたものなので、まずはガソリンを購入する必要があります。
令和2年2月1日より、ガソリン購入時には「本人確認」「使用目的の確認」「販売記録の作成」が義務付けられています。ガソリンスタンドではこれらのチェックがあるので、身分証は必ず持って行きましょう。
携行缶へのガソリンの詰め替えは、ガソリンスタンドの従業員が行います。セルフのガソリンスタンドでも必ず従業員がいるので依頼してください。
※決して、セルフのスタンドで自分で行わないように!
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ガソリンは、灯油用などのポリ容器には入れられません。必ずガソリン用の携行缶を持参しましょう。携行缶や混合容器などはホームセンターで購入可能です。
配合比率
混合ガソリンは、使用する機器に合わせてガソリンとオイルの配合比率を変えます。
たとえば「25:1」の配合比率なら、ガソリン25に対してオイルを1混ぜ合わせます。
以下の量を参考に。表示はすべて ガソリン:オイル になります。
25:1 = 1L:40ml / 2L:80ml / 3L:120ml
30:1 = 1L:33.3ml / 2L:66.7ml / 3L:100ml
40:1 = 1L:25ml / 2L:50ml / 3L:75ml
50:1 = 1L:20ml / 2L:40ml / 3L:60ml
混合ガソリンを作るための専用の混合容器は、小さなポリタンクのような形をしています。
中が仕切られており、ガソリンとオイルをひとつの容器の中で別々に計量できる仕組みです。
それぞれメモリがついているので、配合比率に合わせた量を入れ、蓋を閉めてしっかりと混ぜ合わせれば混合ガソリンの完成です。
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2サイクルエンジンオイルの選び方
ホームセンターに多くの2サイクルエンジン用オイルが販売されています。エンジンオイルには「JASO規格(日本自動車技術会規格)」があり、現在は3種類のグレードに分類されています。
FB
FBは、現在販売されている2サイクルエンジンオイルの中では、最も手頃な価格で入手可能です。潤滑性や清浄性に優れています。
FC
FCは、FBよりも清浄性に優れ、排気煙も少ないのが特徴です。エンジンにかかる負担も軽減されているため、農機を長く快適に使いたいと考えるなら、このグレードのオイルがおすすめです。
FD
FCよりもさらに清浄性に優れたオイルです。現在販売されている2サイクルエンジンオイルの中では最高のグレードです。
混合ガソリンを自作する際に注意すべきこと
ガソリンとオイルがきちんと混ざっていないと、機器の故障につながることがあります。エンジンのかかりが悪い、エンジン音に乱れる、白煙が出るなど、不調を感じたら、混合油をチェックしてください。混合容器で混ぜる場合は、ゆっくりと上下左右に何度も倒し、しっかりと混ぜるようにしましょう。
その他、注意点
長期保存はできない。
自作の混合ガソリンの長期保存はおすすめしません。その日に使う量だけを作るようにしましょう。もし余ってしまった場合は、1ヶ月以内に使い切るように心がけましょう。
バイク用は使用できない
2サイクルエンジンオイルには、バイク用のものがありますが、農機用とは別物なので使用できません。バイク用のほうが高価なのであえて使う人はいないと思いますが、まちがって使わないようにしましょう。
市販の混合ガソリンの購入方法
混合ガソリンはガソリンスタンドやホームセンターで購入することも可能です。JAのガソリンステーションでは事前に用意されている場合が多く、購入が可能な店舗が多いようです。
まとめ
2サイクルエンジンを搭載した農機には、混合ガソリンが必要不可欠です。混合ガソリンはエンジンを動かすだけでなく、潤滑材としての役割も果たします。混合ガソリンは、ホームセンターやガソリンスタンドでも購入できますが、自分で好みの割合に調合して、農機に最適な配合で使うのもよいでしょう。
高品質なオイルで混合ガソリンを作ることで、手持ちの農機の負担を減らせます。農機の種類や目的に合わせて混合比を調整できることは、自作することの大きなメリットだといえるでしょう。
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