新規就農支援講座(沖縄中部地区)農産物直売所からみた栽培品目について!

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ハイサーイ!沖縄そばも好きだけど、うどんも同じくらい好きな とーぴー です。

新規就農支援講座についての記事が、想像以上に好評だったため、今回は講座の一部、「農産物直売所からみた栽培品目」について情報シェアしたいと思います。

この講座は、沖縄中部地区にあるファーマーズマーケットの店長自らが講師となり、取引のある農家さんや、お客さまの傾向、季節ごとの人気品目などなど、直売所という場所柄、様々な人たちとの関りを元に、現場の声を聞かせてもらえた、とてもよい機会でした。

その中で、自分がとても勉強になった内容をピックアップしてご紹介します!

新規就農支援講座についてのまとめ記事はこちらからご覧になれます。この記事から各講座へリンクしていますので、興味がある方はこちらの記事も参考になると思います。

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沖縄の直売所

JAおきなわが主催するファーマーズマーケット(直売所)だけでも沖縄県内に

11店舗(2022年1月時点)あります。

  • うんたま市場
  • はい菜!やんばる市場
  • ちゃんぷる~市場
  • ゆんた市場
  • ニライ市場
  • あがりはま市場
  • とよさき菜々色畑
  • うまんちゅ市場
  • くがに市場
  • あたらす市場
  • ゆらてぃく市場

そのほか、うるマルシェなどの直売所を合わせると、相当数の直売所が県内各所に存在しています。もちろん、野菜や農産物はスーパー(サンエー、かねひで、マックスバリューなど)でも購入できるので、農産業の市場の大きさがわかりますね。

沖縄で生活していると肌で感じることですが、沖縄では農業と生活が身近な存在だと感じます。

直売所の役割

地域の直売所はほとんどの農家にとって必要不可欠な存在です。市場のみの出荷、インターネットで直売のみという農家さんは、すでにベテラン農家さんです。最初のころは、業界の仕組みを覚えるためにも直売所と良い関係を築いていく必要があります。

引用:http://www.ja-okinawa.or.jp/

農家と消費者をつなぎ、消費者の安心・安全を確保する役割を担っています。

今回の講座は中部ファーマーズマーケット(ちゃんぷる~市場)の方が講師として説明していただきました。

ちゃんぷる~市場の概要

年間来客数:約 46万人 (令和2年4月~令和3年3月)
年間売上 :約 11億円 
客単価  :約 2,300円

1店舗でこれだけの来客数と売上があるのですから凄いですね。

直売所向け栽培品目のポイント

①出荷時期をずらす
 一度に植付をせず、時期をずらして植付する等、持続性がある栽培管理方法を検討する。
 長期間出荷することで、お客様に生産者名を覚えてもらい、ファンになってもらう。

②少量多品目栽培を目指す
 他の生産者さんと同じ農産物を作ってもライバルが多いだけ。
 直売所に出荷されている種類を自分の目で見て、お客様のニーズをつかむ。

③ラッピングを工夫する
 他の生産者さんとの差別化をする。

出荷時の注意点

出荷するにあたっての主な注意事項は2つ

1)葉物野菜は水気を切って出荷
  葉物野菜を出荷する場合は、水気を十分に切って、葉の部分を覆うようにラッピングするとよい。濡れた状態で出荷すると日持ちが短くなるため!

2)根菜類および果実類は中身を確認してから出荷
  根菜類、果実類など外見からは中の状態がわからない農産物は出荷前に必ず中身を確認すること。大根・イモ類・スイカ・かぼちゃ・みかんなど「中が傷んでいる」といった苦情が多くあるため!

3)防除日記の提出
  防除日記とは、いつ何の農薬をどれくらい使用したかの日記。車でいう整備記録。
  安全を証明するために直売所へ書面で提出する。

直売所毎にルールがある

JAおきなわの直売所においても、店舗ごとにルールがあるようです。

例えば、搬入の時間帯から、搬入方法なども店舗によって異なります。また、出荷した作物の陳列方法においても、店舗指定場所へ生産者が行う場合と、店舗側で行う場合もあります。

また、売れ残りの処理についても、生産者が自分のものをすべて持ち帰る規則がある店舗もあれば、店舗側で処理してくれる場合もあります。ちゃんぷる~市場の場合は、直売所で処理してくれるそうです。その場合、まだ使えるものは、子ども食堂などに無償で提供したりしているそうです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回はJAおきなわの直売所(ファーマーズマーケット)を中心に書きました。

ここではっきり言っておくと、なんとなくで申し訳ありませんが、「JA==農家の敵」のようなイメージを抱いていました。しかし、世代交代が進み、現在第一線で活躍されている直売所の方々は30代~40代前半の比較的若手の人が多く、そういった人たちは、しっかりと教育がされているようです。

昔は農家が作った作物を売ってやってる!的な考え方を持った古い考えの人もいたようですが、それでは、長く共存できないとわかり、良好な関係を築いて、生産者、販売者、消費者すべてが喜ぶ仕組みを作っていこうとされているようです。

また、食の安全については、防除日記だけで判断するのではなく、定期的に第三者機関に抜き打ちでチェックしてもらい、農薬による健康被害から消費者を守って、安全性を高めているとのことでした。

引用:http://www.ja-okinawa.or.jp/

今回の講座を受けて、JAに対する見方がガラリとかわって、農家の味方という側面もあるのだということを学ぶことができました。

当たり前の話ですが、昨今の情報化社会によって、生産者と消費者を直接つなぐシステムが誰でも簡単に利用できる世の中になってきています。とは言え、消費者としては、新鮮でおいしい農産物を安く買いたいと思うのは、今も昔もかわりません。また、八百屋のように、対面で「どこどこ」産の「なになに」が入ったよ~!試食もできるから食べてって~! といった、地域との触れ合いも必要だと思います。

直売所というのは、ある意味、生産者と消費者がいちばん距離が近くなるプラットフォームです。消費者としても、ファンになって生産者を応援してあげて、生産者もより良いものを作ろうとがんばる!

良好な関係がこれからの農業の未来を支えていく時代となり、みんながそれを理解し始めているような気がします。

これから農業を始めようとしている人、きっと今が一番良い時期だいと思います。道のりは長いかもしれませんが、いつでも安全で美味しい食べ物を自分たちで作る理想の生活を手に入れましょう!

新規就農支援講座についての記事はこちら

沖縄で農業するまでの様子について書いた記事はこちら

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