The Day 砂辺エリアで台風スウェルが炸裂!台風9号、10号がヒット。Aフレーム出現!

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2021年8月6日~7日、台風9号と10号が沖縄に接近し、サーファーが待ちにまった台風スウェルを届けてくれました。砂辺エリアにおいて、久しぶりにパーフェクトに近いスウェルがヒットしたときの状況と、条件を解説します。

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天気図

この日は、3つの台風が日本列島付近に発生しました。ちょうど、沖縄本島が、台風9号と10号で挟まれるような位置となり、西海岸の砂辺エリアに、しっかりとした南西うねりをもたらしてくれました。

おそらく、台風9号による南西うねりが届き、台風10号が過ぎ去る瞬間に風が弱まり、その間、砂辺エリアに沖縄本島のプロアマが集結して大セッションを繰り広げていいました。

潮まわり

この日はちょうど大潮まわりで、引きいっぱいが12時くらい。時間帯で言うと、引きから上げにかけての15時~16時くらいの時間帯です。

潮汐グラフからもわかる通り、15時はまだ浅いです。インサイドは膝~腰くらいの深さしかなく、このポイントを熟知していないと非常に危険です。とはいえ、ローカルは潮がまだ足りないくらいから果敢に攻めていて、セットはチューブを狙える波もありました。

ローカルセッション

潮が上げすぎてしまうと割れづらくなって、ショルダーが張らなくなってくるので、ローカルは少し潮が足りないくらいで掘れたセクションのある時間帯を狙って入っているようでした。16時くらいには、うまい人は上がってました。この潮まわりだと、普通のひとは16時から入水する感じの潮まわりです。

中央のエアー(宮城プロ)しているあたりは、浅いところで水深が膝くらいなので、失敗すると怪我します。けれど、普段からこの海に入っているローカルは、危険な場所とそうでない場所をしっかりわかっているので、ここぞとばかりにリッピング、エアーなどのアクションをかけていました。

次から次へと押し寄せるセットは見ものです。1つのセットで4つの波が来る感じでした。

セット間隔もそこまで長くなく、10分に1本くらいはしっかりとしたうねりをともなって、Aフレームの波が割れていました。このポイントはうねりの向きによって、ライトのみの時もあれば、レフトのみの時もあり、今回のように、ライトもレフトも乗れるAフレームはとても稀、まさに「The Day」でした。

おしい!がっつりパーリングしていましたが、ナイスチャージ(ビッグウェーバーのイトカズさん)です。

この日は、ローカルサーファーが集結するのはもちろん、進藤晃プロまでラインナップしていました。アンテナの高いウェーブハンターは、このようなザ・デイは逃さないですね。

リーフブレイクなので、見た目以上にテイクオフが難しいです。直前になってせり上がってくる波で、ピンポイントのピークからパドルしないと、まず乗れないです。少しでもポジションがズレてタイミングが遅れると、写真のように真っ逆さまに落ちることになります。ピーク付近は水深があるので、パーリングしても大丈夫ですが、パワーがあるので巻かれると結構しんどいです。

最後に

いかがでしたでしょうか。普段、このポイントは砂辺エリアの他のポイントよりも1サイズ小さいのですが、この日は一番波の形が良く、ローカルの大セッションでした。南西よりのうねりがヒットすると、このようなAフレームの波が割れるんですね。北うねりの時は、ここの少し左側のポイントでレフトの波が割れているのですが、今回の南西うねりではダイレクションが合わないため、まったく割れていませんでした。

沖縄の海はサーフィンができる時間が限られていて、かつ、ほとんどがリーフブレイクなので、潮まわりの時間帯、うねりの向き、風向きによって、様々な顔をもっています。自然が作る波なので、通いつめて、こんな状況の日は、このポイントが良くなるはず!?と言うのを一つずつ自分の経験値として蓄えて行くことで、沖縄でのサーフィンライフがより安全で楽しいものになるのだと、あらためて感じました。

まだ見ぬ世界、沖縄のシークレットポイントを探し求めて、これからもサーフィンを続けて行きたいと思います。

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