この記事はこんな人におすすめ!
・キーツマンゴーの味や食べ方について知りたい
・キーツマンゴーの食べ頃の見極め方を知りたい
・アーウィン種のアップルマンゴーとの違いを知りたい
ハイサーイ!今回ご紹介するのは、幻の巨果「キーツマンゴー」です。
私も沖縄に移住するまで知りませんでしたが、一度食べて、すぐにファンになりました。
トロけるような甘味と濃厚な味わいは、アップルマンゴーとはまた違った美味しさと魅力があります。
スーパーなどにはめったに並ぶことがありません。アーウィン種のアップルマンゴーの旬が過ぎ、店頭でマンゴーを見かけなくなってから出荷されます。例年では、8月の終わりから9月にかけて、直売所やファーマーズマーケットに並ぶことが多いです。
写真の通り、色も緑色で一見、未熟の果実だと思えるキーツマンゴー。このまま追熟しても赤くなることはありません。
アップルマンゴーと比べてみると一目瞭然
真っ赤に熟すアップルマンゴーとは、色と形も全然違いますね。
キーツマンゴーとは
主に沖縄県で栽培されているマンゴーで、キーツ種(ケイト種)に分類されるマンゴーです。ちなみに、皆さんが知っている見慣れた赤いマンゴーはアーウィン種のアップルマンゴーになります。
キーツマンゴーは、重さが500gから大きいものでは2kgにもなる、巨大な果実で、幻の果実ともよばれています。
特徴としては、完熟しても赤くならず緑色をしています。
アップルマンゴーより深みがあり濃厚な味で、よく熟した果肉はトロみを感じるほどやわらかいです。糖度は16度から19度程度とアップルマンゴーより糖度が高く甘いマンゴーです。
幻のマンゴーと言われる理由
理由①:アップルマンゴーのように綺麗な赤色にならず見劣りするため、生産する農家が少ない
理由②:収穫期は8月下旬〜9月とお中元シーズンからずれるので、贈答需要が見込めない。また、台風シーズンと重なり、巨果なので、落果リスクが高い
理由③:完熟の赤いマンゴーと異なり、収穫後に追熟させるので、食べ頃の説明が店頭で難しいため、販売しにくい。
これらの理由から、生産農家が極端に少ないです。
日本で栽培される約95%は赤いマンゴー(アーウィン種)です。キーツマンゴーは非常に栽培面積が少なく、地元以外にはほとんど流通しないのが現状です。
食べ頃の見分け方
キーツマンゴーは追熟(常温)が必要な果物です。そのため、食べ頃を間違えると本来の美味しさを味わうことができません。高級品なので、一番美味しい食べ頃でいただきたいものです。
実際に購入してみた結果
ちょうど直売所に大きくて美味しそうなキーツマンゴーがあったので奮発して購入!
購入した時点で、収穫から4日経ったものでした。キーツマンゴーは追熟が必要ということもあり、商品箱に収穫日が記載されているものが多いです。ちなみに、真ん中の小さい実はシークワーサーです。どれだけキーツマンゴーが大きいかおわかりいただけたでしょうか。
購入後、家で常温追熟して7日目。もうそろそろ食べ頃です。完熟すると表面がシワシワになって、ブヨブヨしてきます。アボガドの食べ頃の確認方法と似ています。1つは追熟12日目でいただきました。
ここまでくると、いつでも食べることができるので、食べる前に冷蔵庫へ入れて冷やしてから食べると、より一層美味しくいただけます。
キーツマンゴーの食べ方
食べ方はアップルマンゴーと一緒で、真ん中の種を外して3つに切ります。
大きめの包丁でスイカを切るようにカットするとよいです。(写真は大きさがわかりやすいようフルーツナイフを置きました)
追熟12日目
しっかり完熟しています。まだ黄色い部分がありますが、甘味が強く適度な食感もあってとても美味しくいただきました。もう少し追熟しても良さそうですね。
残りの1つはもう少し追熟してみました。
追熟16日目
見てください、この完熟したオレンジの果肉。色が濃い部分はトロトロで甘味がぎっしり詰まっています。
実が大きいので、サイコロカットした1つのブロックがとても大きく、口の中がマンゴーでいっぱいに溢れる幸福感を味わうことができます。
10歳になる長女の顔の大きさくらいあるので食べ応えがあります。
※マンゴーの食べ方がわからない方は、こちらの記事に詳しく書いていますので参照にしてください。
アップルマンゴーの食べ方の記事はこちらから参照できます。
おわりに|キーツマンゴー
いかがでしたでしょうか。幻の巨果 キーツマンゴーの魅力と食べ方をお伝えしました。沖縄でもなかなか手に入れることが難しい幻のマンゴーです。あったとしてもとても高価なため、そうそう食べる機会もありません。
沖縄に住んでいると、アップルマンゴーをいただくことはよくありますが、キーツマンゴーはまずありません。それだけ希少価値が高いのと、存在自体が知られていないからだと思います。
近年、そのトロけるような甘味と濃厚な味わいに気付いたファンが増えて、栽培農家も少しずつ増えていると聞きます。とは言え、台風によっては不作の年もあるので、希少価値の高さは相変わらずです。
夏も終わりに近づく頃、沖縄にくることがあれば、ファーマーズマーケットをのぞいてみてはいかがでしょうか。アップルマンゴーとは違い、おそらくパイナップルが置いてある近くの、端っこのほうに置いてあるかもしれません。
販売店には写真のような注意書きや説明書きが丁寧に置いてあります。食べ頃を間違えて、不味いと思われたくないですもんね。
見つけても、すぐに食べることができないのも、キーツマンゴーの特徴ですね。
長い時間をかけて追熟し、その間のお預け期間を待てる者だけが味わえる究極のトロピカルフルーツ。一度食べたらファンにになると思います。農家の人が、アップルマンゴーとは比べ物にならないくらい美味しい!というのも、食べると納得です。
とは言え、あまり人気になって、価格が高騰してしまうのも困るので、しばらくは幻の果実のままでいてくれることを願っていたりもします。
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